オーディオ遍歴と徒然日記 その1


オーディオのの遍歴と言えるほど大げさなものではないが、ここ数年めまぐるしく入れ替わったオーディオ機器を
記録にとどめるためにこのページを作成することにした。
私的なメモ帳のようなものですが、参考になれば幸いです。
                                              2004.5.23


2001年11月18日
鞁筒へ引越してきて2年半。事務所の改修移転に伴い、今までの事務所を念願のオーディオルームに転用。我が家に出来た新しいオーディルームを紹介します。


スピーカー:JBL4320
JBLの最初のスタジオモニター。よくも悪くもシステムの個性はこのスピーカーをどう
鳴らすかが最大のポイント。
ナローレンジだが鳴りっぷりのよさ、伸びやかな中低音、艶やかなサックス音がこのスピーカーの持ち味。ドライバーはTAD2001に変更


アナログプレヤー:マイクロ1500シリーズ
(アルミ製ターンテブル内インナーウエイトを装着)
アーム:SEM3012R
カートリッジ:デンオンDL103
アーム:SEM3009
カートリッジ:SHURE TYPEV




フォノイコ:マランツPH−1 プリアンプDAC−1
小さいボディーだがしっかりした造りと、マランツのオリジナリティーのあるデザインに惚れています





パワーアンプ:アキュフェイズP360
我システム一番の優等生。JAZZとアキュフェイズはイメージ的に合わないのだが、購入当時3種類のパワーアンプを聞き比べ、エリック・ドルフィーのラストデイトを一番ホットに奏でてくれた本機を購入


プリアンプ:Pass Aleph P MK 2
アンプ回路設計の天才ネルソン・パス氏の独立後最初のプリアンプ


CDプレイヤー:フィリップスLHH500
デザインの完成度は発売当時から評判が高かったが、今もなをデザインの古さをまったく感じさせない。これまた艶やかな音と伸びやかな低音が魅力。でも、最新のCDプレイヤーにはかなわないんだろなぁ。




2002年6月21日

アキュフェーズのチャンネルデバイザーF−5を購入。念願であったJBL4320のマルチアンプ駆動の第一歩を踏み出した。しかし、クロスオーバーボードが無いため800Hzから1200Hzのボードを探さなくては・・・  F−5は3WAY仕様。クロスオーバーの切り替えはクロスオーバー周波数ボードを前面パネルを外して差込む方式。2WAYの場合は周波数ボード1枚と2WAYボードを差込む。

2002年7月9日
周波数ボードCB−1200を購入。純正のネットワークのクロスオーバーが800Hzなので少し心配。アンプはウーハー用にアキュフェーズのP-360。ドライバー用に友人のラックスのプリメインアンプL570を使う。第一印象としてウーハーの鳴りっぷりがとてもよくなった。ストレスがなくなったように感じた。マルチアンプ駆動の良さをはじめて体験した瞬間であった。

2002年8月17日

ウーハーのスピーカーケーブルはPADのAQUEOUS、ドライバーにはWEの18GAを使用。ネットワークを使っている時はPADのケーブルとの相性が良かったが、マルチにすると、低音の輪郭が膨らみすぎる傾向があり、ドライバーと同じWEの18GAに交換した。中低音の輪郭がはっきりし、ベールが1枚なくなったように感じた。WEの18GAはネットで2mペアー3200円で入手出来るが、昔のハイインピーダンスモニタースピーカーには合うようだ。銅線はメッキが施されている。
PAD

WE

2003年6月30日
2215Bのエッジがそろそろやばくなってきた。ちょっと触ると破れてします。張替えはペアーで4万円。ちょっとお金が無いな。そこでオークションで布製ギャザーエッジを購入。自分で張替えを決心。これが迷走の始まりとは知らずに無謀にもエッジの張替えを断行。かなりの時間と労力が必要であった。しかも片チャンネルのボイスコイルがすれる現象が発生。最悪。コーン紙の張替えはペアーで10万円以上かかる。さすがに手が出ない。どうしよう。

2003年7月24日
へそくりを溜め込んでGAUSSの4580を購入。なかなか、精悍なマスクとても気に入りました。造りもよくこれは良い音が出そうである。2215Bに繋ぎ変えて音だしをしてみた。ドライバーとのつながりが良くない。GAUSSはせいぜい800Hzくらいでクロスさせないといけないようである。箱との相性も良くないのかも知れない。1ヶ月あまりいろいろ調整はしたものの箱とドライバーが決まっているのでこれ以上どうしようもなうようだ。もう少し、駆動力のあるアンプが必要なようだ。アムクロンかマッキントッシュがあればどんな鳴り方をするのだろうか。

2003年8月6日
オークションでアキュフェーズのパワーアンプA−20と2WAY専用のチャンデバF−20をGET。F−5よりも細かな調整が出来るのと、バランスケーブルが使えるのが気に入った。しかし、音はF−5の方がダイレクトな感じもするが、今後のメンテナンスを考えてとF−20に入れ替えて使うことにした。クロスオーバーは1000Hzです。ドライバーのアンプもA−20に交換。S/N比は確実に向上するが音がそんなに良くなったとは思えない。依然ウーハーとドライバーの繋がりが良くない。

2003年8月31日

次なるウーハー入手のためGAUSSの4580とPADのスピーカーケーブルAQUEOUSを売却。GAUSSはよいユニットなので資金に余裕があれば所有していたいのだが・・・・・残念。
PADはリビングのオーディオに使いたいのであるが・・・・・

2003年9月3・6日
使っていないカートリッジを売却。フィデリティー・リサーチのFR-6SEを売却3日に、オーディオテクニカAT−F3UとSUPEXのSD900を6日に売却
FR−6SEもSD900も数時間しか使っていないもので、チェックのため聞いてみるとなかなか良い音がするので手放すのをためらった。特にSD900は木のカートリッジでルックスも抜群であった。

2003年9月9日
アキュフェーズのF−5を売却。マルチの第一歩を踏み出すことになった記念すべきチャンデバを手放すのは心苦しいが、資金集めのため涙を呑んで手放すことにした。

2003年9月10日

ウーハーユニットJBL2226HPLを入手。2215の現代版といえるユニットである。エッジがフィックスドエッジに変わっているがコーン紙などは似ている。早速入れ替えてみた。ほとんど未使用のウーハーなのでエージングが必要ですが、第一印象として現在のJBLの製品に共通の味気ない音のようである。色気が足りないな。

2003年9月13日

AMPEXの鋳鉄製ホーンを購入。JBL2345と似たようなマスクだが、私は無駄なものがないAMPEXの方が好きである。多分クロスは500Hzくらいから使えそうだ。案の定クロスオーバー周波数を500Hzにして使うとテナーサックスがバリバリなりだした。これはなかなかの音です。しかし、2WAYでは高音が辛いな。1000Hzでクロスさせると高音の特性はよくなるが、このホーンの良さもなくなってしまうようだ。やはりトゥイーターが必要のようだ。ホーン開口は48cm奥行き40cm高さ13cmなかなか迫力があって、捨てがたい。
ソニー・ロリンズを聞く時にだけでも使いたいホーンだ。

2003年11月21日


 タンノイのスピーカー215とマッキンのパワーアンプMC−2205を高岡のオーディオショップあめたにで購入。215は憧れのスピーカーで長年夢見ていたスピーカー。モニタースピーカーでありながらとても上品なマスクはさすがにタンノイと納得させられてしまいました。響きが綺麗でピアノトリオやボーカルを聞くにはとてもよいスピーカーである。低音をどう制御するかが、ポイントでパワーのある新しいアンプとの相性がよいのではないかという印象です。現在、我が家には215を鳴らすアンプがありません。MC−2205ではモダンJAZZやオーケストラなどの再生には役不足です。MC−2205はマッキンの良さをもったちょっと古いアンプです。でも、いい意味でのいい加減さがJAZZには合っています。

2003年12日10日

 友人所有の300Bシングルアンプとラックスの真空管プリアンプCL35を貸してくれた。ラックスのプリアンプにはあまり興味がわかなかったが、初めて使う300Bシングルアンプに興味を持った。特にドライバーに使うとなかなかの音がするようである。現有のアキュフェーズのP−360・A20それとマッキンのMC-2205をいろんな組み合わせで使ってみると、各々のアンプの性格が見えてきた。全部で12通りの組み合わせがあるが、ドライバーのアンプはどのアンプよりも300Bがいいようである。高温の抜け・エネルギー感・音の立ち上がりどれをとっても私の好みであった。ドライバーのアンプが決まればそれにあわせてウーハーのアンプを選べばよいのだが、どのアンプもこれといった決め手は無いもののアキュフェーズの私には合わないような気もする。


2003年12月15日
久しぶりにドライバーをTAD-2001に変えてJBL2420を使ってみました。300Bとの相性は2420の方がずっと上。TADは高音が出ているが、パワーを入れると耳ざわりな音がでる傾向がある。
やはり、真空管アンプとJBLのアルニコのユニットは合うようだ。TAD-2001も売却して次なるシステムアップに備えよう。

2003年12月26日
アキュフェーズP−360を色々使ってみたがタンノイ215にも2215Bの低音用にも合わないと判断。を売却することにした。長い間本当にご苦労様でした。

2003年12月28日

オーディオショップABCからマッキンのプリアンプC−40を貸してもらった。聞かなきゃ良かった。もう、返せない。
とにかく音に力がある。響きがとてもきれいで、ちゃんと音楽を奏でてくれる。現在のセッティングでは低音の量が多すぎるので調整が必要ですが、その低音も質がいいので気持ちがよいくらいです。ただ、ブルーノートは低音がかぶり気味になりますが、調整できる範囲です。
我が4320から、あんな音を聞いたのははじめて。今年はオーディオ激動の一年でした。最後の最後にこれはという組み合わせを見つけることが出来ました。
プリアンプをパスに変えたときも激変しましたが、今回もまた、激変。アナログの場合、プリの影響は大きいですね。
これで、気持ちよく年越しできそうです。あめたにさんありがとうございました。

2004年1月9日
プリアンプPASS Aleph P MK 2を手放すことにしました。これは6年前に視聴のため家へ満ち込み、そのまま居座る結果なったアンプです。それまでDAC−1を使っていましたが、プリアンプでこんなに音が変わるのかと驚き、今もその感動は忘れられません。その経験がオーディオへのめり込むきっかけとなったように思われます。

2004年1月14日
今まではマランツのフォノイコライザーPH−1を使っていたが、C−40内蔵のフォノイコの方がいい音がするのでセパレートアンプを始めるきっかけとなったDAC−1と共に売却することにしました。リビングで真空管アンプと英国スピーカーの組み合わせで使おうと思っておりましたが、当面出番がなさそうなので、新たなオーナーのものへ旅立たせることにしました。長年私のオーディオライフを支えてきてくれ小粋な名機本当にありがとうございました。

2004年2月7日
ヤフーのオークションで2215Bをゲット。エッジ張替え済みで状態もよさそうであった。商品が届くと片チャンネルにボイスコイルがすれることが判明。出品者にその旨を伝えると出品者負担でエッジの張替えをしていただきました。また、私の負担で着磁を行い万全の状態の2215Bを手に入れることが出来ました。現在所有の2215Bはエージングに1年くらいかかりました。気長にエージングを楽しむことにします。現在の2215Bは夢のダブルウーハーに備えてしばらくお休みしてもらうことにします。

2004年2月15日
アキュフェーズのA−20を売却することにしました。短い間でしたがありがとうございました。

2004年2月24日

オークションで音響レンズを入所しました。ハーツフィールドのレンズをかなり小型化したものです。鉄板を折り曲げ幾重にも重ねた構造になっています。
響きが綺麗になり、耳障りな音が出にくくなりました。

2004年2月28日

何を血迷ったかALTECの418-8Aウーハーと802-8Gドライバー811Bホーンをオークションで入手してしまいました。出品価格は10万円終了10分前に10万1千円を入札すると、そのまま落札してしまいました。なんと安い買い物と思いましたが、使う術がありません。ドライバーを現有システムと入れ替えて使ってみました。鳴りっぷりのよいシステムになりますが、音の繋がりがよくないのか違和感を感じる部分もあります。クロスオーバー周波数を500Hzにするととても豪快な音になりますが、シンバルがぺらぺらに鳴ります。明らかに2WAYでは無理です。このユニットはA7のユニットです。York片町のA7の音が私のオーディオのルーツです。


2004年4月28日


SONATA2
突然ソナタのチャンデバSONATA2の中古が出たから使ってみてとオーディオショップABCから電話が入りました。新品の購入を予約していた私にはお買い得。今日から家内と子供が旅行へ出かけたのでオーディオショップ勤務の友人Kと視聴会をすることにしました。はじめに今使っているF−20で一通り聞いた後、SONAT2に繋ぎ変えました。レベル調整とクロスオーバー周波数の調整をそこそこに済ませていざ視聴。我が耳を疑いました。たかがチャンデバ。昨年暮れにC−40でプリアンプの影響の大きさを再認識しましたが、今回はそれ以上。バランスがよくなり、音場感・定位も申し分なし。もう、元に戻すことは絶対に出来ません。もう言うことなし。至極の喜びを感じました。でも、支払いのことを考えると憂鬱。その上友人KがStill Pointという変なインシュレーターを持ってきたのです。CDプレーヤーの下に入れると音のグレードが1段上がったような変化があります。バランスや音色が変化するのではなく、ベールが一枚無くなったように感じます。これも放せません。このやろう置いていけ!


2004年5月4日

オーディオ機器の整理をすることにした。チャンデバの入れ替えで、4320が奏でる音にほぼ納得出来たので、出番が無くなった機器を下取りに出すことにした。そしてチャンデバに加え新たなアナログプレヤーシステムを購入することにした。下取りに出したものは、タンノイの215・アキュフェーズのF−20と周波数ボード・ALTECの416−8Aと802−8G+811Bホーン・マイクロのターンテーブル1500シリーズ+SME3012R+3009+ORTOFON-RMG309とそれぞれのアームベースです。マイクロは私のJAZZライフを長年支えてくれた貴重なもの。マイクロ精器も倒産してしまいました。月日の流れを感じます。私の元を旅たち誰かに大切に使われることを願います。タンノイ215はほとんど鳴らしていないので、とても残念ですが、4320のさらなる成長のために手放す事にしました。


2004年5月15日

我が家でロクサンのSHIRAZを装着したアナログプレーヤーRADIUS5を聞いた。最初は手持ちのシェルターのトランスで聞いたが、インピーダンスが合わないのか今ひとつよくありません。次にトランスを止め、ロクサンのフォノイコARTAXERXESに交換すると音の粒立ちがよくなりさすがSHIRAZとうなってしまいました。エージングが進むにつれますます、よくなっていきます。次にフォノイコとプリアンプの間のケーブルをSILTECHの最も安いケーブル(それでも8万/m)に交換。おおすごいすごすぎる。プレーヤーよりも高いカートリッジとフォノイコというアンバランスな組み合わせのようですが、RADIUS5はSHIRAZの性能を十分に出せるプレーヤーシステムです。当日の模様を視聴記にまとめました。
RADIUS5

SHILTECH


2004年5月29日

2405Caspian
JBL2405を使って3Wayマルチに挑戦した。アンプは事務所で使っているロクサンのCaspian Integrated Amplifierを使った。
試聴記を書く前に現在のラインナップを書いておこう。
アナログプレーヤー:ロクサンシステムが来るまでPioneer−XL1550(高校2年の時に購入27年前の商品)+SHURE TYPE3
CDプレーヤー:PHILIPS LHH-500+ケーブルSILTECH SQ-28CLASSIC
プリアンプ:Mclntosh C-40
チャンデバ:SONATA SONATA2
低音JBL2215B+MC-2205
高音JBL2420+M-501(300Bシングル アドバン組立キット)
現在チャンデバのボリュームも各パワーアンプのボリュームもフルボリューム状態です。ナローレンジだが最高のバランスで鳴っていると思う。

 期待と緊張が交差する中、ケーブルを繋ぎこみ、2405をドライバーレンズの横に置いた。とりあえず中高音のクロスオーバー周波数は9500Hzとした。
最初はCandyを聞きながらCaspianのボリュームを徐々に上げていく。12時過ぎのところで視聴したが。多少高音が伸びたかなと感じる程度。クロスオーバー周波数を10000Hz前後で変えてもそんなに大きくは変化しない。ちょっと変。この程度であれば、あえて3Wayにする必要を感じない。無理してクロスオーバーを下げると絶好調の2420の良さがスポイルされてしまう。
今度はSide by Side 2を聞く。今度もこれはといったクロスオーバー周波数と高音のボリュームを見つけることが出来なかった。夕方になったので試聴はいったん打ち切り。
 午後9時、今度は低音のボリュームを絞り、中高音だけでバランスを探ることにした。
ここでようやく高音のボリュームが小さいことに気が付いた。4時までボリュームを上げると高音よりも中低音が良くなることもわかった。
古い録音よりも新しい録音の方が3Wayの効果がわかるような気がしたので、New York TRIOをかけてみた。予感的中。ピアノの響きなどもきれいになり、音の余韻がはっきりわかるようになる。多少高音がパサつくように感じることもあるので、ボリュームを3時とし、2405をドライバーの先端まで下げてみた。おおいいぞ。位相が合ったのか各楽器の大きさがちょうどいい按配になり、今まで聞こえなかったいろんな音が聞こえ始めてきた。次々と新しい録音のCDを聞いたが空間の余韻が感じられるようになった。スタジオの雰囲気や演奏者のいきづかいまでもわかるかのようにな雰囲気だ。音の立ち上りが良くなったので小音量で聞いても、ぜんぜん音やせしない。反対に小音量の方が余韻が綺麗に聞こえるのかも知れない

 またもや、あめたにマジックにやられてしまったようだ。

しかし、問題がないわけではない。まず、Caspionを使うと仕事中に音楽が聞けなくなる。新たなアンプが必要になってきた。真空管アンプの安いものを買おうかな。K君嫁に出したマランツPM-80a返してもらおうかな。
 それとボリュームを3時まで上げると、サーというノイズがでる。特に小音量時には演奏中でも気になる。ジャンパーを使ってパワーアンプとして使えば、問題は解決するのかな。


2004年5月30日

 6時に起きて、いつもの音量で聞いてみたなかなか良いぞ Candyもすっきりして伸びやかに聞こえる。2WAYなりの良さを認めながらもやはり3WAYにすべきだと思う。ロクサンシステムのためにもそうした方がよいだろう
現在、クロスオーバー周波数は950Hz・12000Hz Caspianのボリュームは3時、2405をドライバーの位置(ホーンの付け根)までさげて一応満足のいく結果となりました。


2004年6月1日

 K君に嫁に出したPM-80aを2405をドライブするためにかえしてもらいました。申し訳ない。早速Caspianとつなぎ換えました。また、日曜日にオークションでGETしたWEのスピーカーケーブルもちょうど届き一緒にケーブル交換もしました。ケーブルの影響もあると思いますが、Caspianよりもドライバーとの繋がりがよくなりました。
 以前、JBLのドライバー2420といろいろなアンプと組み合わせて試聴した時の印象では押し出しは弱いものの、ライブハウス後部席で聞いているような音場が提示され、響きもきれいで捨てがたいアンプだと感じていた。Caspianでは、ドライバーの音量に合せると、耳ざわりな音が混じるので、トゥイーターのボリュームを下げてしまい、結果2WAYでもいいんじゃんと思うこともありましたが、80aに替える嫌が音が出ない。そしてクロスオーバーよりも低い音まで出ている印象があります。そのためドライバーとの繋がりをよくなっているのかも知れません。わが家の4320でCandyのシンバルが乾いた良い音で鳴っています。もしかして、スピーカーケーブルの影響かな。もう、Caspianは事務所に戻したので当面80aで調整していこうと思います。
 今までウーハーとドライバーにはWE 18GAというケーブルを使っていましたが、今回は一回り太い16GAを2組購入しました。それでも直径3mm弱の細いケーブルなんです。また、太い16GAの方が安いんです。変わっているでしょう。1組はトゥイーターにもう一組はウーハーに使いました。ウーハーの音が太くなり前に出るようになりました。この差は誰でもはっきり認識できる変化で、ちょっとびっくりしています。ウーハーに使っていた18GAを依り合わせて2本のケーブルを1本にしてドライバーに使ってみましたが、結果は最悪。すぐに元に戻しました。今度はウーハーとドライバーを16GA トゥイーターを18GAにしてみました。なかなかいいようですよ。ウーハーとドライバーの繋がりがよくなったようです。前の組み合わせでは低音が出過ぎでしたが、今はそれほどでもありません。スピーカーのセッティングで簡単に調整できると思います。ボリュームの目の利を1目盛り大きくしてもうるさく感じることがありません。バランスがよくなったからでしょう。
 今日、Candyを聞いていて、どこかで聞いた音だなと感じていましたが、どこで体験したのかなかなk思い出せませんでした。ふとABCのパラゴンの音に近いように感じました。(言い過ぎですね。)2405の影響が大きいのでしょうね。
 今後はもう少し、バランスを整えて、きれいな響きとゴリゴリ感が出るように追い込まなくてはと思います。しかし、それにはまとまった時間が必要です。今は急ぎの仕事があるので当面、今のままで行くことになるかもしれません。

マランツPM−80a

左から16GA 18GA 4320ネットワーク付属ケーブル

2004年6月3日
 やはり、ウーハーとドライバーのSPケーブルを18GAにトゥイーターは16GAにつなぎ換えた。やはりこの方が低音が締まり、高音の響きもよくなると思います。トゥイーターも18GAに交換したほうが良いかも・・・それは今後の課題

2004年6月5日
 SILTECHのRCAケーブルSQ-28CLASSICをCDのアウトプットに使うと、とても良い結果が得られたので、今度は同じケーブルのバランスタイプを購入した。昨晩音楽を流しっぱなしにしてエージングをしておいた。このケーブルはエージングにさほど時間がかからないことはRCAケーブルで確認済み、一晩でも80%くらいの性能を発揮出来ると思う。最初はCDプレーヤーのアウトプットケーブルにSILTECHのRCAとXLRを使った時の音の差をチェックした。試聴はいつものCandyとSIDE by SIDE 2とThis One's for Blanton。バランス出力の方がボリュームレベル一目盛弱高いようだ。やはり同じケーブルなので再生音に大差がないというのが正直な感想。しかし、注意深く聞くと、楽器の大きさが少し違って聞こえることがわかった。SIDE・・とThis・・では、音像がこじんまりしてしまうLHH-500の弱点がXLRケーブルでより解消される。特にSIDE・・でその効果は大きい。それは中低音の特性が良くなっていることによるものではないかと考えられる。次にRCAケーブルでCandyを聞いた。出だしのArt Taylorのスネアーの音が乾いたいい音で鳴った。これは2405導入のおかげである。PM-80Aとの相性も良いようだ。いつもbassが少し引きすぎていると感じていたが、今日はバランスが良い。気温が上がったからかもしれない。もちろんLee MorganのTPも絶好調。欲を言えばきりがない。大満足である。次にバランスケーブルに変えるとちょっと上品な演奏に聞こえる。少し、バランスが低音側に移ったのかもしれない。ベースなどはだぶつきもなく、乾いた音で良いのだが、tpはアンバラ接続の方が響きが多く好みである。もしかしたら2405のレベル調整をすれば改善できるのかも知れない。調子に乗って次はBassとVocalのデュオTenderlyを聞く。ライブハウスの雰囲気はXLRケーブルの方が表現されるが、BassやVocalの臨場感はRCAケーブルの方が迫力があり一歩リード。音の押出し感ではRCAケーブルが音場感ではXLRケーブルに軍配が上がるようである。エージングの差なのかCDの出力の差なのかはわからないが、どちらを選ぶかは好みの問題。次にプリアンプとチャンデバの間でXLRケーブルを使ってみる。CDのXLRケーブルはアキュフェーズのXLRケーブルを使用。最初はSILTECHペアーでThis・・を聞いてみるとなんとなくきれいに鳴りすぎるようだ。あっさりして迫力がなくなったように感じる。低音も高音もちゃんと出ているのだが・・。今まで雑みを含んだ音を聞いてきた僕の耳にはちょっとなじまない。次はSILTECH→アキュフェーズで聞いてみた。まだ、こちらの方が迫力があって良い。でも、音の入り口にSILTECHを使った方が良い結果が得られそうだ。現状ではCDプレーヤーのアウトプットにSILTECHのRCAケーブルを使って再生するのが一番良い。しかし、RUDIUS5が設置されれば昇圧トランスのアウトプットにSILTECHのRCAケーブルを使うことになる。しばらくはエージングも兼ねてXLRケーブルでCDを再生しようと思う。
 夕方オーディオショップABCでロクサンのアナログプレーヤーTMS2を聞いてきた。試聴したのは偶然にもThis・・・であった。ベースの重心が低く、エリントンのピアノも暴れることなく響きがきれいで迫力があった。あまりにも見事なプレイバックにショックを受けた。帰宅後、スピーカーの位置をあれこれ動かしてみたが、悪くなるばかり。元の音も出なくなってしまった。

2004年6月5日
 お昼過ぎにオーディオショップABCへ行き、ロクサンのアナログプレーヤーTMS2でThis・・・を聞いた。やはりすごい。しかもちゃんと音楽になっている。これだけすごい音だと音楽性を感じなくなることがあるが、逆に演奏のニュアンスや息遣いまでわかり引き込まれてしまう。何かをしながら聞くという音ではないが、聞きやすくしかも迫力があり、音に色気がある。完敗である。でも、いい目標ができた。スピーカーと床との接地を良くするためフェルトの厚みを調整した。少しバランスが良くなってきた。スピーカー台の見直しが必要なようだ。

2004年6月8日
 ついにRADIUS5が我が家へやってきた。待ちきれずABCへ取りに行った。帰宅後説明書を一通り読み、DL-103セッティングがを取付け、針圧やアーム傾きを調整し終わったのが、夜の12時を過ぎていた。いざレコードを載せて、ターンテーブルを回した。そうするとかなり大きな音が発生した。ショック!!ベルトを外してターンテーブルを廻すと多少音は小さくなるがレコード盤を載せるレベルではない。

2004年6月9日
 ABCから連絡が入り、数カ所電話でチェック個所を聞いて調整してみたが一向に良くならない。良く見るとモーターが傾いている。モーターケースを開いてみると、配線ケーブルがモーターを持ち上げていることがわかった。配線の位置を調整してケース内にモーターを戻すと大きな音は消えた。しかし、まだ、少し音がする。また、33回転が安定しない。前回のRADIUS5もそうであった。もしかして制御基盤の問題かもしれない。これ以上は私の技量ではどうにもならない。結局、RADIUSを交換してもらうことになった。新しいRADIUSで解決すればいいのだが。

2004年6月11日
 カートリッジをDL103からSHURE TYPE3 に交換した。ちょっと荒いがBLUE TRAINにはちょうど良い。リー・モーガンがすっ飛んでくる。カティス・フラーも絶好調。ケニー・ドリューもころころといい音だ。何より全体のバランスがよくなった。でも低音・高音ともにもう少し伸びが必要。スピーカーの音離れに不満が残る。
SIDE by SIDE 2 を聞く。音が出ているがバランスが悪く音楽性に欠ける。これはちょっと変。使っているレコード針はかなり使い込んでいるので貴重な交換針(すでに生産中止)に交換してみる。やっぱり原因はこれだったか。まだ、硬さはあるが、2・3枚聞けば落ち着いてくると思う。高音の伸びもなかなかのもの。低音も出ている。先ほどまでの不満も少し解消された。CDとのバランスの違いが少ない点もいい。これならアナログで追い込んでもCDの再生にはさほど影響がなさそうだ。
 カートリッジをMM型に替えたのでSILTECHのRCAケーブルが空いた。最初にSONATAとMC2205の間に使ってみた。ベースが軽やかに弾み出した。これはこれで良い音だ。
CDでもSIDE by SIDE 2を聞いてみる。バランスは崩れていない。いま、聞き比べるとCDとアナログの差がかなり少なくなっている。アナログの高音がCDと比べると出ていないようで、音のバランスが低音よりになっているようだ。CDの方が情報量が多く、音の立ち上りもよい。アナログの方は安心して聞ける良さもある。ナローレンジならではの安定感がある。俗に言うアナログらしい音といえるかもしれない。しかし、RADIUS5で懐古的なアナログの音を聞くつもりはない。解像度があってしかも暖かくスイングする音を目指してのことなので、もう少し調整したいと思う。お金がたまったらシラーズを買うことにしよう。

2004年6月15日
 ここでRADIUS5の7日間のインプレッションをまとめておこう。当初トラブルはあったものの、調整をしていくとどんどん音が良くなり、カートリッジの性能を十分に引き出す可能性がある。針圧にも敏感で細かい調整が必要となるのでデジタル針圧計があったほうがよい。前回試聴したシザース装着のRADIUS5の時はハウリングマージンが大きく針をLPに下ろして、フルボリュームにしてもハウリングが起きなかった。今回、手持ちのカートリッジを装着した状態ではボリュームが1時を過ぎたあたりからハウリングが起きてしまう。カートリッジに原因があるのかセッティングに原因があるのかは不明である。しかし、RADIUS5はターンテーブル及びアームの取り付け部分に特徴があり外部の振動に大変強い。ちょっと頼りなさそうなアームだがLPをトーレースしている時、針先は常に振動していて、その振動を逃がすためにアームの取り付け部分はリジットに固定しない構造のようだ。実際、ボリュームを上げて、アームをやターンテーブルそれに御影石の台を叩いてもあまり音がスピーカーから出ないのは驚きである。TYPE3を装着した状態でCandyを聞き比べると、まだCDの方が良いのだがかなりその差は縮まってきた。CDで1ヶ月間セッティングを詰めてきたのでしょうがない。また、ロクサン推奨のフォノケーブルに交換すると情報量も増え、解像度も高くなるようなので次なるステップアップではフォノケーブルをゲットしたい。

2004年6月17日
 2420の劣化したバックウレタンを取り除き、代用品としてカーペット下地フェルトを製作した。ALTECHのドライバーのバックカバーにはフェルトが使われていた。同じ品物ではないが代用できないだろうか。純正のバックウレタンはフェルトとウレタンの2重構造となっていて、現在はウレタンを除去し、薄いフェルトだけがバックカバーについている。最初はその上に厚さ6mmのフェルトを貼ったが、音が死んだようになってしまった。
 そこで、もとの薄いフェルトの状態に戻すと華やかな音になってなかなかよい。どの程度吸音すれば良いかは調整が必要であるが、今の状態で別に支障がないのでこのままの状態で使いつづけることにしよう。
2440の片チャンネルのバックウレタンはぼろぼろだったので除去し、6mmのフェルトをはった。こちらのテストはしばらく後になる。
しかし、2440の4インチダイヤフラムと2420の2インチダイヤフラムの大きさの違いに驚いた。面積にして4倍の違いがあるのはわかっていたが、フラムを見ると4インチのフラムの方がすごい音でなりそうな気分になってしまうのは仕方ない。ついつい2440を使いたい衝動にかられるが、ここは思いとどまり、2420をもう少し成熟させてやりたい。10数年格闘してきた名器4320に敬意を表して

 今日はYorkのマスター奥井さんの一周忌。今でも時々奥井さんのことを思い出す。改めて存在の大きさを感じる。
亡くなる前よりもその存在が大きくなっているのかもしれません。奥井さんは今の自分をみてどう思うのか。
今日は奥井さんを追悼して、レコードをかけようと思います。しばらく聞いていなかったパーカーとパウエルそしてモンクとエリントン最後にレスター・ボーイとローランド・カークを聞こう。最初はチャーリー・パーカーダイヤル時代の名演奏を集めたBIRD SYMBOLS いつ聞いてもパーカーはいい。しかし、今のセッティング状態で、古い録音を聞くと、良くない。明らかにバランスが崩れている。
次はバッド・パウエル。ブルーノートの名盤クレオパトラの夜これまた名演。今日はアナログの調子が良くない。回転ムラを感じてしまう。
モンク イン サンフランシスコはなかなかよい。今まで聞いていた印象より録音が新しくなったように聞こえる。
次にエリントン プレイズ ピアノこれも同じく録音が新しくなったように感じる。ただ、まともや回転ムラを感じてしまう。残念だ。
レスター・ボーイの演奏はどれも好きだが、その中から奥井さんもお気に入りだったグレート プリテンダー。奥井さんのお葬式にかかっていたのでなかなか家ではかけられなかったが、改めてレスターのブリリアントなトランペットに酔いしれた。
最後にローランド・カーク・カルテットを聞いた。先日絶命したエルビンがドラムに入っている。ローランド・アークとジャッキー・バイヤードのコンビはいつ聞いてもすばらしい。自由自在に音を絡めている。それをしっかりエルビンが支え演奏が盛り上がる。


2004年6月19日

今日はRADIUS5を交換してもらう。その前にRADIUS5の設置場所を再検討した。今までは左のスピーカの右横だったが、センター付近へ移動した。ハウリングマージンも向上した。3時くらいまではボリュームを上げられる。低音は質量ともに向上しバランスがよくなった。ドライバーの位置も再チェックして新しいRADIUS5に備えた。
 11時新しいRADIUS 5が到着した。カートリッジはROKSANのCORUS(MM型)が装着されている。
     
今回はオーディオショップABCのS君にセッティングしていただいた。アームのバランス・針圧を合わせていざ音出し。ピアノの音がびびってしまう。オーバーハングを調整すると見事にびびりがなくなった。プリーの高さ調整もしていただいた。回転ムラはなかった。最初はSIDE by SIDE 2を聞いた。ピラミッド型の安定したバランスだ。ピアノもきれいな音だ。これで不安なくアナログが聞ける。カートリッジのエージングが進むともっと良くなるだろう。次はCandy。シンバルの音もいいぞ。tpの響きはきれいなではりも有る。次にロリンズのWAY OUT WESTを聞いた。Very Good!!先日、古い録音の再生が思わしくなかったのでBIRD SYMBOLS をかけた。ちゃんとしたバランスでなっている。これなら録音の悪い演奏も十分聞ける。私のような音楽ファンには重要なことである。
次は私の大好きなアルバム KAHIL EL’ZABAR とDEVID MURRAYのデュオアルバムGOLDEN SEA を聞いた。久しぶりにこのアルバムを楽しむことが出来た。迫力のあるb-clと切れのある乾いたパーカッションの音に満足した。TMS 2 +SHIRAZのような凄みはないが、十分音楽を楽しめる。最後にBLUE TRAINだ。出だしのユニゾーンも重くならずに美しいハーモニーが再生された。tsのソロもなかなか張りがあってよい。欲を言えばもう少し線が太ければいいのだが・・・tbも同じ傾向である。全体的にさらりと鳴る傾向がある。でも、硬質感がなくバランスがいいので聞きやすい。
ようやく、私のJBL4320システムは完成の域に達した。スピーカーをそのままにして、入力系やアンプ類をグレードアップしていけば、4320からもっと良い音で出るであろう。
しかし、それは4320の音と言うよりも別の機器の音になっているような気もする。
我が家の4320を中心としたシステムはそろそろ最終段階にきている。ここらでしばらく音楽を楽しんでから、次のステップへ進もうと思う

  


オーディオ遍歴と徒然日記 その2
オーディオ遍歴と徒然日記 その3
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オーディオ遍歴と徒然日記 その9